半固体のドッグフード

半固体のドッグフードとは、ウェットフードとドライフードの間をとったようなタイプのフードです。
半生タイプ、セミドライタイプ、セミモイストタイプなどの表記となっていることがあります。
一般的にドライフードが～１０％程度の水分しか含まないのに対し、半固体タイプの水分含有量は２５～３５％ほどです。
一粒一粒に水分を含んでいるのでしっとりしていて、指でつぶれるくらいの柔らかさです。

メリット

食感が柔らかい

子犬や高齢犬など、固いフードを噛み砕くことのできない犬に適したフードです。
また、ドライフードと並行して水を飲むのが苦手な場合も、食事で少量の水分補給ができます。

嗜好性の高さ

肉に近い食感を味わえ、匂いもよいためドライフードより嗜好性が高いことです。
好き嫌いが多い場合は、食いつきがよくなるでしょう。

デメリット

添加物

他のタイプよりも添加物が多いことに注意が必要です。

腐敗防止のためにドライフードでは製造過程で乾燥させたり、缶詰ウェットフードでは缶詰め後に殺菌させたりしますが、セミモイストにはそのような工程がありません。
そのため、エリソルビン酸ナトリウムという酸化防止剤や、ソルビン酸カリウムという防カビ剤が使用されていることが多いようです。

さらに、セミモイストタイプの特徴である水分保持のため、必ずと言ってよいほど湿潤調整剤が使われています。

どちらも人間用食品に添加できるものとして認められていますが、人工添加物はないに越したことはありません。

歯や顎の衰え

このような柔らかいフードばかりを毎日与えていると、若い犬でも顎の筋肉が衰える可能性があります。
健康な歯があって、噛む力のある成犬には、固いフードを主食として与えたほうが良いでしょう。
また、ドライフードよりも歯垢がつきやすいため、虫歯や歯周病の予防が大切です。
毎日の歯磨きと、歯磨き効果のあるガムを与えるなどする必要があります。